働き方改革できるかな 第7回
新しい業務をするためには
働き方改革の取組をする時に、
自分の部署だけで取り組むことも多いと思う。
自分の部署だけの方が取り掛かりとしては、やりやすいし、
即効性もあるかもしれない。
ただ、上の人間としては、大々的にやりたいのか、
組織全体で取り組む方法がないか、考えろと支持する。
この場合、他部署と連携して、取組を考えるんだが、
主に、考えるのは、上の人間から支持された部署の人間だ。
他部署の人間は、上からの指示なので、一応は、協力はするが、
他人事として仕事をするだろう。
そのとりくみが成功しても、自分の手柄にはならないと思っているのだろうか?
失敗した時に、自分のせいにされたくないから?
単にめんどくさいだけか?
理由はいろいろあるだろう。
新しい業務をする時は、往往にしてこのようなことがよくある。
では、他部署の人間を巻き込みながら、自分のこととして考えてもらうにはどうしたらいいか?
これについては、責任を分散させるしかないだろう。
そして、責任を分散することをルールで明確にする。
この点、ルールで縛り付けては、ますます、他部署の人間が協力しないのではないかとも思われる。
だが、ルールなしでは他人事は解消できない。
例えば、各部署にゴミ捨て場があったとして、それぞれの部署で、毎日ゴミを捨てているような場合を想定してみよう。
これを、3つの部署単位でまとめる取組を行ったとしよう。
そして、ゴミ捨ては、気がついた人がやるとした場合、自分は気づいていないとする人が多く、ゴミ捨てをする人は限られてくるだろう。多分、3つの部署でまとめるとりくみをいいだした部署の人間がやることになるのだろう。
なので、ルールを作る。3つの部署で持ち回りでゴミ捨てを行う。というような、ルールを作って、それぞれに責任があるのだよと、責任の所在を分散させることが必要なのではないか。
気づいた人がやるというのも、ルールではあるが、責任の所在がはっきりしない。持ち回りにすることで、今週は、この部署に責任があるということをはっきりさせることが必要となる。
新しい業務をやる場合で、他部署と連携してやる場合、
主の部署のわけがなく、並列的な関係で行う場合は、
ちゃんと責任の所在をはっきりさせて、それぞれの部署で、
責任をもたせるようにしなければならないのではないか。
それがないから、みんな協力できないのではないか。
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